日本財団は長年にわたり子ども支援に関する取り組みを行ってきました(下記リンク参照)。
今般、2023年4月にこども家庭庁が発足しこども基本法が施行され、また、2024年4月から改正児童福祉法が施行されるという、日本の子ども政策の大きな転換期であることを踏まえ、2024年2月16日~17日、「子ども」にフォーカスした2日間のイベントとして「日本財団子どもWEEKEND」を開催しました。
1日目は、行政・自治体・NPO等がセクターを越えて一堂に会し、子ども分野の政策の最新情勢から子ども支援の現場での先進事例まで新たな知見を学びあうシンポジウムを開催、 2日目は、未来を担う子どもたちがQuizKnockメンバーの伊沢拓司さん・須貝駿貴さん・東言さんの3名と共に自身の「権利」について楽しく学びながら理解できるイベントを開催しました。
DAY1:【行政・自治体・NPO等団体向けシンポジウム】
本シンポジウムは6つの分科会から構成され、各分野の専門家・先行自治体・支援団体を迎え、また、省庁の担当者も交え、各々の「子ども政策」に係る最新情報や生の声を伺いました。 終了後には、参加者・登壇者が集い情報交換するための交流会も併せて開催されました。 参加者からは、「現場の人の言葉は説得力があり、とても参考になった」、「自分の考えを改めたり、新しい意見を知ることができ、とても有意義な時間だった」や「このような全国共通の社会課題に対する最新動向や施策を知る場が毎年ほしい」といった感想をいただきました。
分科会 | テーマ | 概要 |
---|---|---|
1 | こども基本法、こども大綱、子どもの権利~日本のこども政策のこれから~ | こども基本法やこども大綱をめぐる状況について、こども家庭庁や滋賀県知事、国連子どもの権利委員よりお話を頂きます。 |
2 | 広げよう!子どもの居場所での包括支援 | 2024年度から始まる児童育成支援拠点事業。なぜ必要?どう実施する?国、先行自治体・支援団体の声から探ります。 |
3 | 難病の子どもと家族が輝ける社会へ | 前例にとらわれず、難病の子どもやきょうだい児、家族ひとりひとりを支えるための先進的な地域の取り組みとは? |
4 | 社会的養護と子どもの居場所との連携 | 実は関わりが強い社会的養護と子ども食堂・子どもの居場所。家庭養育を推進するために何ができるか考えよう。 |
5 | 予期せぬ妊娠‐官民で切れ目ない支援を | 予期せぬ妊娠は女性個人の問題?問題の根源に目を向け「社会問題」と認識し母子を支える必要性やその方法を議論します。 |
6 | ふるさと納税によるNPO支援の可能性 | 地域課題への活用事例を、現場の自治体・NPO・ポータルサイトを迎え深掘り。子ども分野で年1億円を集めるNPOも。 |
▼各分科会の詳細はこちら▼
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child_support/kodomo-weekend-2023-day1
DAY2:【QuizKnockアカデミー~子どもの権利を学ぼう~】
本イベントは2部制で、第1部は主に中学生を、第2部は主に高校生を対象に、若年層から人気を誇るQuizKnockメンバーの伊沢拓司さんら3名と共に行いました。 昨年4月にこども基本法が施行されたものの、その認知度は低いのが現状です(※日本財団による「こども1万人意識調査」によると「聞いたことはない」という回答が61.5%に達する)。 そのような中、こども家庭庁×日本財団×QuizKnockによるトークセッション「あなたの持っている権利について考えよう」や、双方向性を重視した「人狼ゲーム」や「クイズすごろく」等、参加型のゲームを通して楽しく「子どもの権利」を学んでもらうことを目的に開催されました。 参加者からは「難しいことをわかりやすく楽しく学べた」や「自分たち子どもの意見が届く場所があると知ることができてよかった。実践しようと思った」等の感想が聞かれました。
▼当日の様子をダイジェストにまとめた動画はこちら▼
関連リンク
日本財団の子どもサポートに関する取り組み
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child
日本財団「子どもWEEKEND」開催のお知らせ(2023年12月)
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/information/2023/20231227-97303.html
日本財団「こども1万人意識調査報告書」を公開(2023年10月)