こども基本法(2022年6月成立、2023年4月施行)の制定、こども家庭庁の新設からこれまで、子どもの権利保障のさまざまな仕組み・制度について議論されてきました。
子どもの権利を促進し、モニターし、擁護する権限と機能を持つ機関「子どもコミッショナー(子どもオンブズマン/オンブズパーソン。以下、子どもコミッショナー)」制度もその一つです。子どもコミッショナーは、いまや約84か国で設置され世界で広がりを見せています。
このたび、ニュージーランドの子どもコミッショナーであるクレア・アクマド(Claire Achmad)博士の来日にあわせて、国際的な制度の意義と役割を学び、日本における「子どもコミッショナー」設立の可能性を考えるシンポジウムを開催します。
クレア・アクマド博士は、子どもコミッショナーとしての活動において、子どもの参加を推進する世界的なリーダーとして広く認められており、ニュージーランドの123万人のすべての子どもたちのための独立したアドボカシー活動を最前線に立って行っています。
35年以上にわたり子どもコミッショナーを置いているニュージーランドでの実践を通して、子どもたちの声をどう政策に反映しているのか、また日本社会でこの仕組みをどう生かせるのかを、多様な立場の登壇者とともに考えます。
11月の「秋のこどもまんなか月間」(こども家庭庁)に、また11/20「世界子どもの日」を前に、世界有数の独立した子どもの権利擁護機関関と日本で直接交流できる貴重な機会を通じて、子どもの権利をより身近に感じ、行動につなげるきっかけを共有しましょう。
概要
イベント名:「子どもの権利をすべての子どもの当たり前に」
〜ニュージーランド子どもコミッショナーに聞く、子どもの権利保障と日本の展望〜
日 時:2025年11月11日(火)16:00~18:00(受付15:30~)
会 場:日本財団ビル2F 大会議室(〒107−8404 東京都港区赤坂1丁目2番2号 日本財団ビル)
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定 員:120名
参加費:無料
※寄一番上のチケットは「無料」でご参加いただけるチケットです。
その下には、活動を応援してくださる方向けの「寄付つきチケット」をご用意しています。
なお、いただいたご寄付は本キャンペーンの今後の活動に活用させていただきます。
今後もこのような活動を続けていくために、ご支援をお願いいたします。
(※領収書の発行はできません。ご了承ください。)
実施形態:会場開催(逐次通訳あり)
※後日アーカイブ配信も予定しております。アーカイブ視聴のみをご希望の方は、本フォームからのお申し込みは不要です。後日公開予定の専用イベントページよりお申し込みください。
申込締切:11月9日(日)23:59まで
主 催:広げよう!子どもの権利条約キャンペーン
共 催:公益財団法人日本財団、一般社団法人Everybeing、認定NPO法人ACE
プログラム(一部調整中、変更の可能性あり)
- 16:00〜 開会挨拶
- 16:05〜 指定発言「世界の潮流と日本の取り組みについて」
発表者:野村武司氏 - 16:25〜 基調講演「ニュージーランドの子どもコミッショナー制度について」
講演者:ニュージーランド子どもコミッショナー クレア・アクマド博士 - 17:10〜 参加者からの発言や意見交換
- 17:20~ 休憩
- 17:25〜 対談セッション「日本でのコミッショナー制度設立に向けて」
パネリスト:クレア・アクマド博士、野村武司氏、高橋恵里子氏
モデレーター:西崎萌氏 - 17:55〜 まとめ、閉会
登壇者プロフィール
クレア・アクマド(Claire Achmad)博士
クレア博士は、ニュージーランドの子どもコミッショナーであり、またニュージーランド国内および国際的に子どものためのアドボケイト(権利擁護者)として広く認められている。
2023年11月に、ニュージーランドのすべての子どものための独立したアドボケイトの職に任命された。その全てのアドボカシー活動は、子どもの参加と国連子どもの権利条約に基づく子どもの権利アプローチに基づいて行われている。
以前、「テ・パイ・オラ・オ・アオテアロア」の最高経営責任者を務め、全国のコミュニティ、子ども・若者、家族と協働してきた。
またライデン大学で国際子どもの権利法の博士号を取得し、オークランド大学では法学と芸術の学位を取得。同大学では「40歳未満の傑出した卒業生40人」リストに選出された。
彼女のキャリアは、NGO、国際的な子ども支援組織、ニュージーランド人権委員会での職務、そしてニュージーランド政府の弁護士としての役割に及ぶ。ニュージーランド高等裁判所の法廷弁護士および事務弁護士として登録されており、ライデン大学児童法学科の客員講師を務め、アジア・ニュージーランド財団リーダーシップ・ネットワークの積極的なメンバーでもある。
野村武司氏
東京経済大学現代法学部教授、子どもの権利条約総合研究所副代表、中野区子どもオンブズマン、川崎市人権オンブズパーソン。
高橋恵里子氏
日本財団 公益事業部 子ども事業本部長。1997年より日本財団で海外の障害者支援等を担当した後、2013年に日本財団「ハッピーゆりかごプロジェクト」(現:子どもたちに家庭をプロジェクト)を立ち上げ、特別養子縁組や里親制度の拡充や虐待予防に取り組む。2021年にこども基本法の制定と子どもコミッショナー設立に向けた有識者会議を開催し、政策提言やロビーイングを行った。
西崎萌氏
一般社団法人Everybeing共同代表。大学卒業後、民間企業勤務や教員を経て、筑波大学大学院教育研究科を修了。子ども支援専門の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンにて約8年政策提言に従事。2023年一般社団法人Everybeingを創設・共同代表。こども家庭庁アドバイザー。文京学院大学非常勤講師、全国子どもアドボカシー協議会理事。
甲斐田万智子氏
認定NPO法人国際子ども権利センター(C-Rights)代表理事。広げよう!子どもの権利条約キャンペーン共同代表。
お問合せ
広げよう!子どもの権利条約キャンペーン共同事務局ACE
Mail:childrights%acejapan.org(%を@にしてください)
HP:https://crc-campaignjapan.org/
