こども基本法プロジェクト

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子どもたちの声Voice

2021.06.21

子どもからの緊急メッセージ

コロナで機会を減らす決定をする前に、子どもの意見や子どもの事情に耳を傾けて

3度目の緊急事態宣言の中、
高校生5名が新型コロナウイルス感染症による
子どもの権利への影響を話す

参加者:氏名(当日のニックネーム)

  • 周藤 夏帆(かほ)さん(※)
  • 西田 冴映(さえ)さん(※)
  • 佐々木 寛太(かんた)さん(※)
  • 手島 正太郎(てっしー)さん(※)
  • 黒田 弦樹(げん)さん

(※):西日本新聞こども記者経験者

新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」と省略して記載する。)の影響が深刻化し、3度目の緊急事態宣言が出され、コロナ禍での子どもの日が2回目となってしまった、2021年5月。特定非営利活動法人子どもNPOセンター福岡のご紹介により、高校生5名がオンライン上で一同に会し、1つのテーマについて2時間それぞれの経験や思いを話し合いました。
トークテーマは「コロナで失われた機会や、コロナで増えた苦しさと、そのことを伝える機会」。
高校生の対話から見えてきたのは、子どもの権利が十分に守られていない実態と、大人側の意識や制度の変革の必要性でした。本稿では、その対話の一部をご紹介します。

※以下、文中では当日呼びあったニックネームで記載しています。

コロナで増えた「時間」はよかったか?失われたままの学びの機会と、募るモヤモヤ

初めまして。本日司会を務めます三菱UFJリサーチ&コンサルティングの鈴庄です。
皆さん、今日は事前にコロナでよかったこと、いやだったこと、をカードに書いてきてもらっていると思います。
少し紹介していただいていいですか?

―さえ:休校になったので進路選択のある学年の人は心配だっただろうなと思います。一方で、休みが増えたおかげで自宅でゆっくり過ごす時間ができて、貴重な機会になったなとも思います。

―てっしー:自分の場合は時間が増えたことで、やっと進路や将来のビジョンをじっくり考えることができました。今までは模試対策の勉強と進路を同時に考えるように大人から言われることもあって「矛盾しているな」と感じることがありましたが、コロナで時間ができたことでじっくり進路を考えながら勉強もできました。

―げん:時間が増えたことで、その時間勉強していた人と、勉強してなかった人との間で差が開いてしまったのはよくなかったことの1つです。そのうえ、休校していた分を取り戻すために学校再開の後の授業はペースも早くなっていて…。

―かほ:時間が増えたことで、趣味の料理を楽しめたし、朝一人でランニングしたりしたことで体力も付いたと思います。

―かんた:休校で自由に使える時間が増えたけれど、自分は高校受験に向けて勉強しないといけなくて。だけど、家では学校より集中して勉強ができなかったです。ストレスが溜まるけど、外に遊びに出かけられないので、人の少ない時間帯にサイクリングしたりして、なんとかモヤモヤを発散していました…。

ありがとうございます。皆さんコロナで時間が増えたと感じているものの、よかったことと、いやだったことの両方があるみたいですね。
いやだったことの1つに勉強の遅れや、集中できないといった問題があるようですが、何か意見がある人はいますか?

―さえ:時間が増えたことで良い影響と悪い影響があったと思いますね。いつもと違って趣味に時間を充てられることはよかったなぁと。だけど同時に「勉強しないと…」とか「友達はたくさん自習しているのでは…」と不安になって焦る気持ちもありました。

―げん:一人で自習する、というのはやっぱり難しいです。友人と無料通話をしながら勉強するなど、少しでも楽しく勉強できるように工夫しました。でも、人に気軽に会えなくなったので、わからないところを友達や先生に後で聞く、ということもいつもより難しくなっていますね。

―かほ:高校生になったらもっと勉強を頑張ろうと思っていたんですけど、図書館が閉館になったり、自習室がずっと閉まっていたりして…。全く勉強できない、ってわけじゃないけど、やっぱり行きたいと期待していた分ショックでした。

コロナで思いつくよかったこと/いやだったこと

(事前に提出のあったカードをもとに、当日付箋でよかったことをピンク色、いやだったことを水色で記載)

コロナで失われる海外交流の機会と、決定前に聴かれない子どもの声

なるほど、コロナで増えたモヤモヤする気持ちを、皆さん自分の力でなんとかしようと工夫していたのですね。
他にこの機会がなくなった、というので意見がある人はいらっしゃいますか?

―かほ:高校生になったら語学を身に付けるために海外に行きたいと意気込んでいたのに、それが行けなくなって結構悲しいです…。

―てっしー:修学旅行としてセブ島へ2週間行く予定だったのですが長崎のハウステンボスに行き先変更となって少し残念でした。でも、それはそれで、オランダの気分が味わえてよかったし、修学旅行が全くなくなったわけではないので、結果オーライだったと思っています!

―さえ:私の通う学校では米国の高校生が日本に来て自分の高校の生徒と交流をするというイベントが例年行われていましたが、コロナで来日はなくなり、直接会えていないままです。でもその代わりメールやZoomでやり取りができて、交流の機会が完全になくなるのではなく、画面越しでも会えるようになったのはよかったなと思っています!

海外交流の機会が減っているようですね。でも一部の学校では先生など、大人が工夫をして少しでも機会を失わないように、とチャレンジしているのですね。ちなみにそういう変更のときに、意見が聴かれたことってありましたか?

―かんた:僕の一つ下の学年は、コロナの影響で修学旅行の時期がかなり変わったたんですけど、先生から「変わったから」といきなり言われましたね…。

コロナによる貧困の広がり。家計のためにバイトができるのはいいけれど、学びの時間は?

他に気になることはありますか?

―かほ:親がもし飲食店を経営していたら、いまは経済的に苦しいんだと思います。その影響で親の精神状態が悪くなり、子どもに八つ当たりするようなことも増えているのではないかな、とか心配になっています。あと給食が一時期なくなったこともあって、貧困が広がってるのかな、もっと厳しくなっているのかなと気になります。

―てっしー:経済格差は広がったと思っています。IT企業などは株価を上昇させ、どんどん儲けているけど、収入が不安定だった人たちは、コロナで生活がどんどん苦しくなって、差が広がっていると思います。

―かんた:僕の友達の親が昼だけでなく夜も仕事に行かなければいけなくなって、その友達は夜ご飯が毎日コンビニになっています。

―さえ:コロナ禍で家計が厳しくなった人は、コロナ禍の特別ルールとして長期休暇以外でもバイトしやすくなっています。そういう柔軟な対応はよかったけど、バイトせざるを得ない人は翌日のミニテストの結果などに響いているのではないかなとも思っています。

コロナで顕在化する「制服ルール」への違和感

有難うございました。コロナによる経済の悪化が、子どもの権利にも直接影響しているのですね。
では、私がちょっとよくわからなかったところ、コロナで嫌だったことのキーワードで「制服」とありますが、このことをもう少し詳しく聞いてもいいでしょうか?

―かほ:私の学校ではもともと制服の上から着てもよい防寒着が決められていたんですが、コロナ対策で換気するようになったので、授業中にウィンドブレーカーを着てもよいことになりました!

―さえ:私の学校でもコロナ対策の換気で、それまで登下校中しか着けてはいけないマフラーを膝掛けとして使ってよいことになりました。また、ジャージを上着として着ることも、先生に許可を取れば認められるようになったんです。でも今思えば、以前はなぜダメだったのかな、とも思います。ひざ掛けとマフラーの両方を持っていくのは荷物が増えるし、防寒着を限定するのに、暖房はガンガンつけていて、なんだかおかしいなと思います。

―かんた:僕の学校でもコロナで防寒具が認められるルールにせっかく変わったのに、「そんな甘いこと言っていたら受験に受からないぞ」と言ってくる先生もいて。しかも今はそのルール、元に戻ってしまいました。

―かほ:うちの学校も元に戻すと予告されています…。

―さえ:私の学校には、生徒の声に真剣に耳を傾けてくれる先生がいるけれど、そうじゃない学校もあるみたいですね…。防寒具と受験に受かるかどうかは関係ないと思うんだけど…。

―かほ:防寒着を認めると風紀が乱れるということを大人は言っているけど、防寒着を認めれば暖房費が節約できるというメリットもあるわけじゃないですか。こういうルールはなくすべきだと思います!

―てっしー:防寒具だけじゃなく、制服などのルールを決めているのは学校の偉い大人で、そういう人は絶対に「うん」と言わないんだろうと思います。いま、うちの学校では女子にスラックス着用が認められていなくて、寒そうにスカートで登校していて。全国的に制服には問題があると言われているのに、遅れているなーと思っています。それが「大人の事情」と納得するしかないのかなぁ、と。

―かほ:子どもには防寒具を制限して、先生が制限なくモコモコのものを着ていたりして。

―さえ:そうそう、「大人の事情」というけど、子どもにも事情があるんですよ。

付箋機能を使いながら意見を出す様子

課題解決に向けた提案

多くの意見、そして課題の整理をありがとうございました。ここまでで出た課題は、「つながり系」「お金系」「教育系」「行事系」「大人とこども」といったもので分類されましたね。これらの課題を解決するために、自分が取り組めそうなこと、大人に取り組んでほしいこと、を書いてみましょう。

コロナで浮き彫りになった課題と、その解決に向けて

(コロナで浮き彫りになった課題を水色、コロナで得られた点をピンク色の付箋で整理
課題への解決方法のうち自身で取り組みたいことを黄色、大人に言いたいことオレンジ色の付箋に整理)

―かんた:僕は「子どもの意見をしっかりと聞き、話し合う」と書きました。先生にこれはおかしいと言っても、「ガキは黙っとけ」と言われたり、なかなか変えようとしないので聞いてほしいですね。

―かほ:私は「まずは先生が機器を使えるようになって」と書きました。年輩の先生は機器を使えておらず授業の効率が悪いことも多くて。それにオンラインだと1人しか話せないので、すぐに質問しにくいんですよね。オンラインだからこそ便利にできることもあるはずだから、そういったことをもっと授業に取り入れてほしいです。

―かんた:僕は「すべてを連帯責任にするのはやめて」と書きました。なかなか授業を聞かない人がいたり、授業の時間になっても始められなかったりするときに、騒いでない人も含めクラス全員が昼休みぐらいしか教室から出られないこともあって。すべてまとめて対応されるのは、変えてほしいですね。

―さえ:私は「LGBTQの観点からもスラックス選択制度は導入すべき!」と書きました。私の学校では先輩が活動した結果、LGBTQの観点からも女子生徒にスラックス着用が認められるようになりました。おかげで自分たちの入学する代から生徒が選択できるようになりました。また、その後は、学校で性的マイノリティの講話や人権学習の時間が設けられるようになり、こういった問題を身近に感じるようになっています。

―てっしー:僕は「立場的に弱いなら数で対抗」と書きました。大人の世界では労働組合の団結権が認められていると学びました。そういったことを子どもにも応用して、子ども同士団結したらスラックスも認められるようになるのではないかな、と思いました。

―さえ:団結権でいうと、自分たちの学年では、小テストが同じ日に複数重なるときがあり、クラスみんなで団結して先生に日程をずらすように頼んで、実際に変えてもらったことがあります!

自分の力でチャレンジできそうなこと、大人に変革を求めたいこと、たくさん提案いただき、どうもありがとうございました!

コラム

ここまで出た高校生からの意見は、子どもの権利条約で保障されているはずのことが守られていないことを指摘するものでもありました。
例えば第12条:意見表明権、第13条:表現・情報の自由、第14条:思想・良心・宗教の自由、第15条:結社・集会の自由、第28条:教育への権利、第31条:休息、余暇、遊び、文化的・芸術的 生活 への参加が該当する条文です。

(画像出所)日本ユニセフ協会ウェブサイト
https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_rig/pdf/CRC30icons_JPN.pdf
(※画像における条見出しは日本ユニセフ協会抄訳)

また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、子どもの権利が侵害されることがないよう、国連・子どもの権利委員会では今から1年以上前の2020年4月に以下の声明が出されています。子どもの機会が過度に奪われることがないよう、代替策を検討することや、オンライン学習への懸念などが示されており、最後に「今回のパンデミックに関する意思決定プロセスにおいて子どもたちの意見が聴かれかつ考慮される機会を提供すること」掲げられています。

国連・子どもの権利委員会:新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関する声明
  1. 今回のパンデミックが子どもの権利に及ぼす健康面、社会面、情緒面、経済面およびレクリエーション面の影響を考慮すること。
  2. 子どもたちが休息、余暇、レクリエーションおよび文化的・芸術的活動に対する権利を享受できるようにするための、オルタナティブかつ創造的な解決策を模索すること。
  3. オンライン学習が、すでに存在する不平等を悪化させ、または生徒・教員間の相互交流に置き換わることがないようにすること。
  4. 緊急事態、災害またはロックダウンの期間中、子どもたちに栄養のある食事が提供されるようにするための即時的措置を起動させること。
  5. 子どもたちへの、保健ケア、水、衛生および出生登録を含む基礎的サービスの提供を維持すること。
  6. 子どもの保護のための中核的サービスを必須サービスに位置づけ、これらのサービス(必要な場合の家庭訪問を含む)が機能し続けかつ利用可能とされ続けることを確保するとともに、ロックダウン下で暮らしている子どもたちに対し、専門家による精神保健サービスを提供すること。
  7. パンデミックが引き起こす例外的状況によって脆弱性がいっそう高まる子どもたちを保護すること。これには、障害のある子ども、貧困下で暮らしている子ども、路上の状況にある子ども、移住者・庇護申請者・難民・国内避難民である子ども、マイノリティおよび先住民族の子ども、HIV/AIDSを含む基礎疾患がある子ども、自由を奪われている子どもまたは警察の留置場、刑事施設、閉鎖養護施設、移住者拘禁施設もしくはキャンプに収容されている子どもならびに施設で暮らしている子どもが含まれる。
  8. あらゆる形態の拘禁下に置かれている子どもたちを可能な場合には常に解放するとともに、解放することのできない子どもたちに対し、家族との定期的接触を維持するための手段を提供すること。
  9. COVID-19に関連する国の指導および指示に違反したことを理由とする子どもの逮捕または拘禁を行なわないようにする
  10. COVID-19および感染予防法に関する正確な情報を、子どもにやさしく、かつすべての子ども(障害のある子ども、移住者である子どもおよびインターネットへのアクセスが限られている子どもを含む)にとってアクセス可能な言語および形式で普及すること。
  11. 今回のパンデミックに関する意思決定プロセスにおいて子どもたちの意見が聴かれかつ考慮される機会を提供すること。

(日本語訳:平野裕二)全文はARCウェブサイトを参照。
https://w.atwiki.jp/childrights/pages/327.html
太字部分を中心に抜粋・編集。

では、最後に、この座談会に参加し5人で話し合って感じたことをお一人ずつ、お聞かせください。

―かほ:日本は「先進国」といわれていますが、思ったより子どもの権利が守られていないと感じました。発展途上国にはより深刻な問題もあると思います。子どもの権利が日本でさえ守られていないので、子どもの権利の考え方をより広く知ってもらうことが大事だと思いました!

―てっしー:子どもは大人に比べて生きてきた年数は短いけれど、いまの子どもは小さなときからスマートフォンなどに触れており、デジタルネイティブです。大人のする非効率なオンライン授業をもっとよくしていくためには、子どもだからこそできることがあると思います。大人が子どもに教えるだけでなく、子どもが大人に教えられることもあることを周知したうえで、子どもと大人の関係を作っていけたらよいなと思いました!

―かんた:子どもの権利が守られていないところがあると気づきました。自分の知らなかった権利もあり、状況を変えるために自分たちも考え、そして大人にも考えてもらいたいと思いました。

―げん:今日はいろんな意見を聴けて、人と話し合うことが大事だなと思いました。自分だけだと思いつかないことがあって、他の人の意見を聴けて視野が広がり参加してよかったです!

―さえ:事前に郵送された54の権利条約のアイコンを見て、「子どもに最もよいこと」「思想・良心・宗教の自由」などが印象に残りました。子どもも子どもなりに考えがあり、子どもの個性を大事にしてほしいのに、子どもの個性が親や大人の指導に負けてしまうことがあると思います。子どもは一人の人間としての存在だということを、さらに考えないといけないと思いました。

集合写真

皆さん、本日は貴重なお話をどうも有難うございました!

編集後記

新型コロナウイルス感染症の不安を抱えた日常をそれぞれ懸命に生きる中で、自分たちが本来当たり前に約束されているはずの「子どもの権利」に向き合い、2時間意見が尽きることがありませんでした。日々感じる「ん?」というおかしさを自分の言葉で表現し、大人を責めるだけでなく、大人の事情をおもんばかりながら、どうすれば大人とより発展的な関係を築けるかを考える様子には、大人こそ学ぶべき部分が多い時間となりました。
なお、2021年5月16日(日)に開催した本座談会はフルオンラインで実施しております。(編集者:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)

謝辞

当日までのコーディネートについて、特定非営利活動法人子どもNPOセンター福岡 三宅様、大西様、河津様が主導くださりました。またフルオンラインでの実施に伴い、オンラインデバイスを貸与してくださったご家族もいらっしゃいました。すべてのご協力に心からの御礼を申し上げます。
最後に、ご支援くださいました子どもNPOセンターの皆様からメッセージをいただいております。

★三宅様

私たちの呼びかけに応えて集まったくれた5人の高校生たち。どんな展開になるのだろう?と、内心ドキドキしながら聞いていました。 コロナ禍の社会にあっても「大人の事情」を受け入れるしかないのかと思い悩む場面もあり、胸が熱くなりました。もっと「子どもの事情」も押し通していいんだよ、話を聴いてくれる大人は、君たちの周りにもたくさんいるよと、言いたかったです。
私は、福岡で認定特定非営利活動法人チャイルドライン「もしもしキモチ」の活動に関わっていますが、電話をかけてくる子どもたちが、決まり文句のように、「話してもムダ、どうせ聞いてもらえないし・・・」と言います。
この座談会が、子どもたちに、「どうせ・・・」を言わせない、そんな社会づくりの入り口になればうれしいな~と、ひそかに期待しています。

★大西様

コロナ禍で多くの経験と機会を失っていること、そしてそのことが子どもたちの生活や心(気持ち)にも大きな影響を及ぼしていることを、子どもたちのコメント(生の声)から知ることができました。
そしてコロナによる様々な問題は、「育つ権利」などの子どもの権利をもむしばんでいることを改めて感じさせられました。私たち大人は、このような状況のなかにいる子ども一人ひとりと向き合い、子どもの声にしっかりと耳を傾け、もっと社会全体で受け止めていくことが必要だと痛感しました。
まさに今、本稿のタイトルにあるように「コロナで機会を減らす決定をする前に、子どもの意見や子どもの事情に耳を傾けて」を社会の共通認識にしていくことが求められていると思います。

★河津様

新型コロナウイルスは、高校生のかけがえのない日常に大きな影響を与えていることがよく分かりました。
大人側の事情を汲んだ発言も出ていて、高校生はいろんな機会を奪われても「みんな(大人も)大変だから」と我慢している場面が多いんじゃないかとも思いました。
でも高校生でいられるたった3年間のうちの、たくさんの時間を、新型ウイルスのせいで「いつもどおり」にできないわけです。そこはやはり大人ががんばって「いつもどおり」を保障していかなければならないと思いましたし、もっとがんばろうと思いました。

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